オンラインアシスタントとクラウドソーシングの違いについて解説！

ビジネスではメインとなる業務以外にも、業務を円滑に進めるためには欠かせない事務を中心としたサブタスクがあります。人的リソースが不足した場合に即戦力として役立つのがオンラインアシスタントやクラウドソーシングです。今回はオンラインアシスタントとクラウドソーシングの違いや双方のメリット・デメリットについて解説します。

オンラインアシスタントとクラウドソーシングの違い

新型コロナウイルス感染症の発生による外出制限などの影響により、幅広い業種で働き方の見直しが求められました。

とくにインターネットを利用した業務のリモート化は急速に拡大し、その一環としてオンラインアシスタントやクラウドソーシングへの注目や需要も高まりました。

契約から受注、納品、契約の終了、報酬の支払いというすべての工程をオンラインで完結できるクラウドソーシング型のワーキングスタイルは、業務のリモート化を満たすだけではなく、業務に合わせて即戦力を確保できる面でも有用です。

インターネットを介して人材を確保し、業務を依頼するという点ではオンラインアシスタントもクラウドソーシングも共通しています。それでは両者の違いはどこにあるのかということにスポットをあてて解説します。

オンラインアシスタントとは主に、一般事務、経理、人事、総務などバックオフィス業務全般をサポートするサービスです。

基本的にはオンラインで実行できる作業はほぼ網羅しており、アシスタントという名前の通りに、メイン業務をサポートすることを目的としたサービスであることが特徴です。

一方クラウドソーシングは、インターネット上で企業が不特定多数の群衆（クラウド、crowd）に業務を委託（ソーシング、sourcing）する業務形態です。

アウトソーシングは特定の業者や個人に業務を委託するのに対して、クラウドソーシングでは不特定多数の業者や個人に業務を発注することを意味しています。クラウドソーシングは業務ごとに募集をかけるのが一般的です。

両者の違いをまとめると、オンラインアシスタントはメイン業務をサポートする秘書のタスクを行うサービス、クラウドソーシングは業務ごとに受注者を募りタスクを依頼するサービスです。

オンラインアシスタントはアシスタント業務に限定される分、スキルの高い人材が揃っているのが特徴です。クラウドソーシングは業務が限定されず、発注者の望む作業を依頼できますが、受注者によってスキルに差があることが特徴です。

オンラインアシスタントのメリット・デメリット

オンラインアシスタントを雇うことのメリットの一つめとして、人件費の削減が挙げられます。アシスタントを直接雇用した場合、一度採用すると業務量にかかわらず閑散期も繁忙期も同じだけ人件費を支払うことになります。

一方オンラインアシスタントの場合は、必要なときだけ、必要なだけの人材を雇うことが可能です。アシスタントの仕事量がシーズンにより変動が大きい場合ほど、時間単価では割高に思えても、年間コストを考えると人件費を削減できるでしょう。

二つ目のメリットは発注者がコア業務に集中できることです。オンラインアシスタントを導入することで、事務手続きやスケジュール管理などのサブタスクにコストを割く必要がなくなります。

とくに人手不足で、一人の社員が複数業務を兼務している場合には、雑務に時間を取られず、本業に集中できることで作業効率を上げることができます。三つめのメリットは人材採用にかかる時間が短いことです。

自社で直接アシスタントを雇用する場合に、必要な書類選考や面接などのプロセスを踏まずに、即戦力の人材を素早く採用できることと、スタッフの体調不良や事故などにより、欠員が生じた時にスムーズに別の人材の補充を行います。

オンラインアシスタントのデメリットは、企業がオンライン化に未対応な場合に通信環境や設備を整えたり、アシスタントとのコミュニケーションに使うツールの操作に慣れたりする必要があることです。

クラウドソーシングのメリット・デメリット

クラウドソーシングのメリットとしても費用削減が挙げられます。社内で業務ができる人材を新たに育成するには、時間と教育コストがかかりますが、既に充分な専門知識や能力をもつプロに外注することで、そのコストが不要になります。

また時期により業務量に波がある企業の場合、仕事量が少ない時期にも人件費がかかりますが、クラウドソーシングは業務に対して報酬を支払うため、費用を必要最小限に抑えることができます。

二つ目のメリットは受注者の中からビジネスパートナーや正規雇用者が見つかる可能性があることです。

実際に仕事を依頼して、その成果やコミュニケーションを通し、受注者が優秀で信頼できる人材であると評価できる場合、ビジネスパートナーや正規雇用者として、継続して関係性を保つことが可能です。

一方デメリットとしては、自社の人材の成長機会が失われることと、受注者によっては希望するスキルを満たしていなかったり、情報漏洩のリスクがあったりすることが挙げられます。

オンラインアシスタントとクラウドソーシングどちらの利用がおすすめ？

毎月継続して仕事がある場合や、リアルタイムで稼働する必要がある仕事を依頼する場合には、オンラインアシスタントがおすすめです。とくに事務や経理など、メイン業務をサポートするサブタスクを任せる場合にはオンラインアシスタントがよいでしょう。

一方単発の業務、プログラミングやイラスト作成など特別なスキルを要する業務、ひとつのタスクの実行に時間が掛かりそうな業務の場合は、クラウドソーシングがおすすめです。

まとめ

オンラインアシスタントとクラウドソーシングの違いについて解説しました。どちらもインターネットを介してコミュニケーションをとったり、業務が行われたりすることが共通しています。

オンラインアシスタントはメイン業務をサポートする事務を中心として経理や人事などのサポート業務のプロフェッショナルのため、毎月継続するような業務の依頼に適しています。一方クラウドソーシングは単発の業務を依頼する時に適しています。

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